- 新社会人の心構えと基本マナーの重要性
- 社会人の基本的な振る舞い(日常の基本マナー3選)
- 社会人のコミュニケーションマナー(言葉と報連相の3選)
- 社内での基本マナー(オフィスでの4選)
- 社外・特別な場面でのマナー(対外的な4選)
- まとめ
新社会人の心構えと基本マナーの重要性
「初めての出社日、何を着ていけばいい?」「上司への報告の仕方は?」「社内メールの書き方は?」
新社会人として働き始めると、こうした疑問が次々と浮かんでくるでしょう。実は、あなたの仕事ぶりだけでなく、こうしたビジネスマナーが、新社会人としての第一印象を大きく左右するのです。
新社会人のマナーが評価に与える影響
新社会人の皆さん、特に入社後3ヶ月は「第一印象の形成期間」です。この時期、あなたの専門スキルはまだ未知数。そのため、上司や同僚はあなたのビジネスマナーを見て、人物評価をしています。
リクルートマネジメントソリューションズの調査によると、先輩・上司の多くが「マナーを実践して得をした経験」として、次のように回答しています:
- 「取引相手に好感を得られた」
- 「周りからの評価が上がった」
- 「仕事がスムーズに進んだ」
一方で、基本的なマナーができていない場合、「この人は常識がない」というレッテルを貼られ、業務能力を発揮する前に評価を下げてしまうリスクがあります。2025年の職場環境では、基本マナーの習得は「できて当たり前」と見なされていることを覚えておきましょう。
マナーとルールの違い
新社会人がよく混同しがちなのが「マナー」と「ルール」の違いです。この違いを理解することで、職場での振る舞いが明確になります。
ルールとは:
- 明文化された規則や規律(例:就業時間、休暇制度)
- 絶対に守らなければならないもの
- 違反すると罰則が伴うことがある
- 例:「社内LANでのSNS利用禁止」「機密情報の外部持ち出し禁止」
マナーとは:
- 相手を思いやる気持ちを形にしたもの
- 個人が自発的に守るもの
- 明確な罰則はないが、人間関係や評価に影響する
- 例:「上司に対して敬語を使う」「電話は3コール以内に出る」
重要なのは、マナーには明確な罰則がなくても、それを軽視することで「この人は配慮が足りない」という評価につながり、長期的なキャリアに影響する点です。新社会人は特に、マナーを「やらなくても罰せられないこと」ではなく、「信頼を築くための投資」と考えましょう。
社会人として覚えておくべき「ビジネスマナーの5原則」
ビジネスマナーの基本として、必ず覚えておきたいのが「5原則」です。これらは、どんな職種や業界でも共通して求められる基本中の基本です。
1. 表情
笑顔を心がけ、明るく前向きな印象を与えましょう。
- ✅ 良い例:相手と目を合わせて自然な笑顔で対応
- ❌ 悪い例:無表情、うつむきがち、考え事をしながらの対応
オンライン会議でも、カメラをオンにして表情が見えるようにすることで、コミュニケーションの質が向上します。
2. 挨拶
「おはようございます」「お疲れ様です」などの挨拶を自分から率先して行いましょう。
- ✅ 良い例:廊下ですれ違った時、「おはようございます」と先に挨拶
- ❌ 悪い例:挨拶されても小さな声で返す、または無視する
挨拶の漢字の意味は「心を開いて相手に近づくこと」です。特に新社会人は、まず挨拶で好印象を与えることから始めましょう。
3. 身だしなみ
清潔感があり、職場にふさわしい服装や髪型を心がけます。
- ✅ 良い例:シワのないシャツ、清潔な靴、整った髪型
- ❌ 悪い例:派手なアクセサリー、強い香水、だらしない服装
リモートワークでも、顔出しミーティングでは適切な服装を心がけましょう。
4. 言葉遣い
敬語を正しく使い、丁寧な言葉遣いを心がけます。
- ✅ 良い例:「〜でございます」「恐れ入ります」などの丁寧語
- ❌ 悪い例:「っす」「了解」などのカジュアルな言葉
特に新社会人は敬語の使い方に不安を感じがちですが、基本を押さえて積極的に使うことで上達します。
5. 態度
相手を尊重し、誠実な態度で接します。
- ✅ 良い例:相手の話を最後まで聞く、メモを取る
- ❌ 悪い例:話の途中で割り込む、スマホを見ながら話を聞く
姿勢を正し、相手の目を見て話を聞くことも大切な態度の一つです。
これら5つの原則は、すべてのビジネスマナーの土台となります。専門知識や技術があっても、この5原則ができていなければ、社会人としての評価は下がってしまうことを覚えておきましょう。
新社会人に期待されるマナーと心構え
2025年の職場環境では、新社会人には学生時代とは違った「プロフェッショナルとしての自覚」が期待されています。次のような心構えを持つことで、ビジネスマナーの実践がより効果的になります。
相手の立場に立って考える
マナーの本質は「相手を思いやる気持ち」です。「この行動は相手にどう映るだろうか」と常に考えましょう。例えば、忙しそうな上司への報告のタイミングや、チーム全体へのメール連絡の書き方など、相手の状況を考慮した行動が大切です。
「当たり前」を疑わない
「これくらい誰でも知っているだろう」と思わず、基本的なことでも謙虚に学ぶ姿勢を持ちましょう。特に業界特有のマナーや社内用語については、積極的に質問することが成長への近道です。
継続的な学習と実践
マナーは一度覚えれば終わりではなく、日々の実践で身につくものです。特に新社会人の皆さんは、次のようなアプローチが効果的です:
- 先輩社員の振る舞いを観察する
- フィードバックをもらったら即実践する
- ビジネスマナー関連の書籍や記事に目を通す
失敗を恐れない
マナーで失敗しても、素直に謝罪し改善する姿勢があれば、むしろ成長の機会となります。完璧を目指すより、失敗から学ぶ姿勢が大切です。例えば、敬語を間違えた場合は「すみません、正しい言い方を教えていただけますか?」と素直に聞くことで、周囲からの信頼も得られます。
新社会人の基本マナーとして覚えておきたいのは、「完璧なビジネスマナー」よりも「学ぶ姿勢と実践力」が重視される点です。マナーを形だけ守るのではなく、その背景にある「相手を尊重する気持ち」を大切にしましょう。そうすることで、単なる「マナーができる人」ではなく、「信頼される社会人」として成長できるのです。
次のセクションからは、新社会人が日常業務で即実践できる具体的なビジネスマナーについて、14の重要なポイントを詳しく解説していきます。まずは基本的な振る舞いから見ていきましょう。
社会人の基本的な振る舞い(日常の基本マナー3選)
「あの新入社員は基本的なことができていない」
これは新社会人に対する上司や先輩からの厳しい評価でよく聞かれる言葉です。専門スキルはこれから身につけていくものですが、基本的な振る舞いができていないと、それ以前の問題として評価が下がってしまいます。
ここでは、新社会人が必ず押さえておくべき日常の基本マナー3選をご紹介します。これらは簡単なようで意外と見落とされがちな、社会人としての基礎中の基礎です。
1. 挨拶のマナー(挨拶の種類、タイミング、声の大きさなど)
新社会人の挨拶マナーは、第一印象を決める最も重要な要素です。「あの子は挨拶がしっかりしている」という評価は、その後の信頼関係構築に大きく影響します。
挨拶の基本原則
語先後礼(ごせんごれい)を守る 「おはようございます」と言ってから、お辞儀をするのが正式なマナーです。言葉と動作が同時だと、言葉が聞き取りにくくなります。
✅ 良い例:「おはようございます」→ お辞儀する
❌ 悪い例:「おはようございます」と言いながらお辞儀する
自分から先に挨拶する 「相手から挨拶されたら返す」ではなく、「自分から積極的に挨拶する」姿勢が大切です。特に先輩や上司、お客様に対しては率先して挨拶しましょう。
相手の目を見て、笑顔で、適切な声量で 挨拶は相手に聞こえる声量で、目を見て行うことが基本です。小さすぎる声や目線を合わせない挨拶は、誠意が伝わりません。
✅ 良い例:相手の目を見て、相手に届く声量で「おはようございます」
❌ 悪い例:うつむいたまま、もごもごと小さな声で「おはようございます...」
お辞儀の種類と使い分け
新社会人が覚えておくべきお辞儀は主に3種類あります。状況によって使い分けましょう。
- 会釈(えしゃく):15度程度の軽いお辞儀
- 使用場面:廊下ですれ違った時、エレベーターで会った時など
- 例:「おはようございます」「お疲れさまです」
- 中礼(ちゅうれい):30度程度のお辞儀
- 使用場面:取引先との挨拶、上司への挨拶など
- 例:「いつもお世話になっております」「よろしくお願いいたします」
- 最敬礼(さいけいれい):45度程度の深いお辞儀
- 使用場面:謝罪時、重要な取引先への挨拶
- 例:「大変申し訳ございませんでした」「心より感謝申し上げます」
新社会人がよく使う挨拶シーン別ガイド
朝の出社時: 「おはようございます」と元気よく挨拶。特に入社して間もない時期は、自分から積極的に声をかけることで印象が良くなります。
会議室に入る時: 「失礼します」と言ってから入室。すでに上司や先輩がいる場合は「お先に失礼します」と言って退室します。
電話応対時: 「お電話ありがとうございます。○○部の△△でございます」と会社の代表として丁寧に対応。
取引先訪問時: 「お忙しいところ、お時間いただきありがとうございます」と相手の時間を頂いているという意識を持ちましょう。
初対面の挨拶: 「はじめまして、○○の△△と申します。どうぞよろしくお願いいたします」と明るく丁寧に、自分の所属と名前を名乗ります。
新社会人としての挨拶は、形だけでなく相手に敬意を示す重要なコミュニケーション手段です。適切な挨拶ができると「基本ができている人」という評価につながります。
2. 時間厳守のマナー(締め切りの遵守、早く到着する習慣など)
社会人の時間厳守は、単なるルールではなく、相手への敬意と責任感の表れです。特に新社会人は、時間に対する意識で大きく評価が分かれます。
なぜ時間厳守が重要なのか
ビジネスにおいて時間は貴重な資源 10人が参加する会議で1人が10分遅刻すると、全体で100分(1時間40分)の時間が無駄になります。これは会社にとって大きな損失です。
信頼関係の基盤になる 約束の時間を守れない人は「他の約束も守れない人」と判断されがちです。時間を守ることは、あなたの信頼性を示す重要な要素です。
新社会人の評価指標になる まだ仕事の能力での評価が難しい新入社員の場合、時間に対する意識はあなたを評価する重要な指標となります。
時間厳守の具体的な実践法
5分前行動を習慣化する 会議や約束の時間には、最低でも5分前に到着するよう心がけましょう。2025年のビジネス環境では、「定刻ちょうど」でも遅いと考えるくらいの意識が求められています。
✅ 良い例:9時開始の会議なら8:55には席に着いて準備完了
❌ 悪い例:9時ぴったりに会議室に入り、資料を広げ始める
余裕を持ったスケジュール管理 移動時間や準備時間を含め、余裕を持ったスケジュール設定をしましょう。特に初めての場所への訪問は、予想以上に時間がかかることを考慮して計画を立てます。
締め切りは前倒しで考える 締め切りは「最後の期限」であり、理想的には締め切りの1〜2日前には完了しているべきです。そうすることで、急な修正依頼や問題発生にも対応できます。
✅ 良い例:金曜締め切りのレポートを水曜日に提出して確認を受ける
❌ 悪い例:金曜日の終業直前に慌てて締め切りギリギリで提出する
やむを得ず遅れる場合の対応 電車の遅延など不可抗力で遅れる場合は、できるだけ早く連絡し、到着予定時刻を伝えましょう。「遅れます」だけでなく「〇〇分後に到着予定です」と具体的に伝えることが大切です。
新社会人がよく遭遇する時間厳守のシーン
通勤時: 始業時間の5-10分前には席に着き、業務準備ができている状態にしましょう。朝の通勤ラッシュや電車遅延も考慮して、余裕を持った通勤計画を立てることが大切です。
会議・ミーティング: 開始時間の数分前に着席し、必要な資料や筆記用具を準備しておきましょう。リモート会議でも同様に、開始5分前にはログインして準備を完了させます。
提出物の期限: 報告書やレポートなどの提出物は、期限の1-2日前には完成させ、最終確認の時間を確保しましょう。「締め切り=提出日」ではなく、「締め切り=最終確認日」と考えるのが社会人の時間感覚です。
取引先とのアポイントメント: 約束の15分前には到着し、受付で待機するのが基本です。初めての訪問先では、道に迷うことも考慮して更に余裕を持ちましょう。
新社会人の時間厳守マナーは、他のビジネススキル以上に重視されることが多いです。「時間を守れる人」は「約束を守れる人」として信頼され、キャリアの早い段階から責任ある仕事を任されやすくなります。
3. 責任感を示すマナー(約束を守る、最後までやり抜く姿勢など)
社会人の責任感は、仕事の成果以上に評価される重要な要素です。特に新社会人は、専門的なスキルはこれから身につけていくものですが、責任感があるかどうかは入社直後から評価の対象となります。
責任感が強い新社会人の特徴
約束を必ず守る 締め切り、待ち合わせ時間、業務上の約束など、どんな約束も守ることを最優先します。約束を守れない場合は必ず事前に連絡し、代替案を提案します。
✅ 良い例:「資料の作成が遅れそうです。明日の朝までには必ず提出します」と事前に連絡
❌ 悪い例:締め切り後に「忙しくて間に合いませんでした」と報告
自分のミスを認める誠実さ 責任感のある人は、失敗やミスを他人や環境のせいにせず、まず自分の責任として受け止めます。そして再発防止に向けて行動します。
✅ 良い例:「私の確認不足でした。次回からはこのようにチェックします」
❌ 悪い例:「パソコンの調子が悪くて...」「〇〇さんが教えてくれなかったので...」
最後までやり抜く姿勢 困難な状況でも、「自分が担当した仕事」という意識で最後まで投げ出さず、責任を持ってやり遂げます。「誰かがやるだろう」という他人任せの姿勢は避けましょう。
「言い訳」ではなく「解決策」を考える 問題が発生した時、言い訳をするのではなく、どうすれば解決できるかを考え、行動に移します。この姿勢は社会人として高く評価されます。
新社会人が責任感を示す具体的な行動例
1. 「報告・連絡・相談(報連相)」の徹底 業務の進捗状況や問題点を適切なタイミングで報告・連絡・相談することで、責任感のある社会人として評価されます。特に問題が発生した場合や遅延が予想される場合は、早めの報告が重要です。
2. PDCAサイクルの実践 Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルを意識し、常に業務の質を向上させる姿勢を持ちましょう。自分の業務を振り返り、改善点を見つける習慣が責任感の表れです。
3. メモを取る習慣の徹底 指示や依頼を受けた際には必ずメモを取り、内容を確認します。「聞き忘れた」「覚えていなかった」というのは、新社会人にとって責任感の欠如と見なされます。常にメモ帳とペンを携帯しましょう。
4. 中間報告の実施 長期のプロジェクトや重要な業務では、期限を待たずに中間報告を行うことで、責任感のある姿勢を示せます。また、問題があれば早期に発見・対処することができます。
新社会人が責任感を養うためのマインドセット
「自分ごと」として捉える 担当業務を「与えられた仕事」ではなく「自分の仕事」として捉える意識を持ちましょう。当事者意識を持つことで責任感が自然と高まります。
「できない理由」より「できる方法」を考える 困難な状況に直面した時、「なぜできないか」ではなく「どうすればできるか」を考える習慣をつけましょう。これは2025年のビジネス環境で特に求められる思考法です。
小さな約束から確実に守る習慣を 大きな責任を果たすためには、日常の小さな約束を守る習慣が基盤となります。提出物の期限や会議の時間など、小さな約束から確実に守る習慣をつけましょう。
新社会人がよく直面する「責任感」が試されるシーン
初めての資料作成: 不慣れな業務でも最後まで責任を持って完成させる姿勢が大切です。わからないことは早めに質問し、期限内に仕上げる責任感を示しましょう。
ミスをしたとき: 誰にでもミスはあります。重要なのは、ミスを隠さず、素直に認め、迅速に対応することです。「隠す」より「素直に認めて改善する」姿勢が評価されます。
複数の業務が重なったとき: 業務量が多くて対応が難しい場合は、自分で抱え込まず、早めに上司や先輩に相談しましょう。「できません」ではなく「このように進めたいのですが、ご意見をいただけますか」という姿勢が大切です。
チーム作業での役割: チームの一員として任された役割は、どんなに小さなことでも最後まで責任を持って遂行しましょう。他のメンバーの業務にも関心を持ち、必要に応じてサポートする姿勢も責任感の表れです。
これら3つの基本マナーは、社会人としての第一歩を踏み出したばかりの皆さんにとって、特に重要な要素です。挨拶、時間厳守、責任感は、どれも「相手を尊重する気持ち」の表れであり、ビジネスにおける信頼関係の基盤となります。
これらのマナーが身についた新社会人は「基本ができている」と評価され、より重要な仕事を任せてもらえる機会が増えるでしょう。まずは意識的に実践し、やがて自然と身につくよう習慣化していきましょう。
次のセクションでは、社会人のコミュニケーションマナーについて、言葉遣いや報連相など、新社会人がすぐに実践できる具体的なポイントを解説します。
社会人のコミュニケーションマナー(言葉と報連相の3選)
「あの新入社員は言葉遣いがきちんとしている」 「報連相がしっかりしていて仕事が任せやすい」
こういった評価を得られる新社会人は、早い段階から上司や先輩の信頼を勝ち取り、責任ある仕事を任されるようになります。反対に、コミュニケーションマナーが身についていないと、専門スキルがあっても評価は伸び悩みます。
このセクションでは、2025年のビジネス環境で特に重要視される社会人のコミュニケーションマナー3選を、具体例と共にご紹介します。
4. 敬語と言葉遣いのマナー(尊敬語・謙譲語の使い分け、NGワードなど)
新社会人の敬語マナーは、ビジネスパーソンとしての第一印象を大きく左右します。「話し方一つで人は判断される」という言葉があるように、適切な言葉遣いはプロフェッショナルとしての基本姿勢を示すものです。
敬語の基本3種類を使いこなす
敬語は大きく3種類に分けられます。それぞれの違いと使い方を押さえましょう。
1. 尊敬語:相手の行動や状態を高めて表現する言葉
行く → いらっしゃる
見る → ご覧になる
来る → お越しになる
言う → おっしゃる
使用例:「部長はいつお越しになりますか?」(部長の行動を高める)
2. 謙譲語:自分や自社の行動を低めて表現する言葉
行く → 伺う・参る
見る → 拝見する
聞く → 承る
言う → 申し上げる
使用例:「明日お客様のもとへ伺います」(自分の行動を低める)
3. 丁寧語:文末を丁寧にする言葉
です・ます・ございます
使用例:「これは新製品です」「明日出席します」
【例文】新社会人がよく間違える敬語と正しい使い方
敬語は間違えやすいポイントが多いため、特に以下の点に注意しましょう。
1. 二重敬語を避ける
二重に敬意を表す表現は不自然です。
❌ 「お席へご案内させていただきます」(「お」と「ご」が重複)
✅ 「席へご案内いたします」
❌ 「ご説明させていただきます」
✅ 「説明いたします」または「ご説明します」
2. 自分の行動に尊敬語を使わない
自分の行動には謙譲語を使うのが基本です。
❌ 「私がお伺いします」(「お伺い」は誤用)
✅ 「私が伺います」
❌ 「私がお持ちします」
✅ 「私が持ちます」または「私がお持ちいたします」
3. 社内の人を社外の人に紹介する際の敬語
社外の人に対して社内の人(上司を含む)について話す場合は、敬語を使わないのが原則です。
❌ 「部長は現在会議にいらっしゃいます」
✅ 「部長は現在会議に出席しております」
❌ 「課長からお電話があるかと思います」
✅ 「課長から電話があると思います」
ビジネスシーンで避けるべきNGワード
新社会人の言葉遣いマナーとして、以下の言葉は職場では避けるべきです。
1.「了解」 目上の人に対して使うには少しカジュアルすぎます。 →「承知しました」「かしこまりました」と言いましょう。
2.「すみません」の連発 頻繁に使いすぎると軽い印象を与えます。 →謝罪の場面では「申し訳ございません」を使いましょう。
3.「~っす」などの省略形 「お願いしまっす」「了解っす」などの表現は、ビジネスでは不適切です。 →きちんと「お願いします」「承知しました」と言いましょう。
4.「ご苦労様」 目下の人が目上の人に使う言葉で、逆は失礼になります。 →「お疲れ様です」を使いましょう。
5.「自分」 自分を指す言葉として「自分」を使うのは、ビジネスシーンでは避けましょう。 →「私」を使いましょう。
【場面別】新社会人の言葉遣い実例
朝の挨拶: 「おはようございます」(シンプルに、元気よく)
上司からの指示を受けた時: 「承知いたしました。本日中に完成させます」
取引先への電話: 「お世話になっております。◯◯株式会社の△△と申します」
謝罪の場面: 「大変申し訳ございません。すぐに対応いたします」
感謝の場面: 「ご指導いただき、ありがとうございます」
新社会人の言葉遣いを改善するためのコツ
周囲の先輩の言葉遣いを観察する 職場の先輩や上司の言葉遣いに注目し、どのような場面でどのような表現を使っているか観察しましょう。特に評価の高い先輩の話し方は参考になります。
敬語辞典やアプリを活用する 分からない敬語があれば、すぐに調べる習慣をつけましょう。スマートフォンの敬語アプリなどが便利です。2025年現在、AIアシスタントに敬語の使い方を質問するのも効果的です。
話す前に考える時間を持つ 特に最初のうちは、話す前に「この言葉は適切か」と一瞬考える習慣をつけると、徐々に自然な敬語が身につきます。焦らず、正確さを優先しましょう。
新社会人の敬語マナーは一朝一夕で身につくものではありませんが、基本を押さえて日々意識することで、確実に上達します。言葉遣いは社会人としての印象を大きく左右するため、しっかりと基礎を固めていきましょう。
5. 報告・連絡・相談(報連相)のマナー(タイミング、内容、方法など)
報連相の基本は「報告・連絡・相談」の略で、ビジネスの現場で非常に重視されるコミュニケーションスキルです。特に新社会人は、この「報連相」がきちんとできるかどうかで「使える新人」か「手のかかる新人」かの評価が分かれます。
報連相の基本とそれぞれの意味
報告:任された仕事の進捗や結果を伝えること
- タイミング:作業完了時、重要な進捗があった時、問題が発生した時
- 例文:「資料作成が完了しましたのでご確認ください」「A社へのプレゼン資料、第一稿ができました」
連絡:自分が知っている情報を関係者に伝えること
- タイミング:情報を入手したらできるだけ早く
- 例文:「取引先から納期変更の連絡がありました」「明日の会議室が変更になりました」
相談:判断に迷ったことや困ったことを共有し、アドバイスを求めること
- タイミング:問題が小さいうちに、解決の余地がある段階で
- 例文:「この資料のレイアウトについてアドバイスをいただけますか」「クライアントからの要望に対してどう対応すべきでしょうか」
【実例】報連相に失敗するとどうなるか
報告に失敗するケース: 「明日までに完成させる予定でしたが、間に合いそうにありません…」(締め切り当日に報告) → 上司は代替案を考える時間がなく、クライアントへの対応にも困る
連絡に失敗するケース: 「あ、先週クライアントから電話があったのですが、お伝えするのを忘れていました…」 → 重要な情報が共有されず、ビジネスチャンスを逃す
相談に失敗するケース: 「わからなかったので、自分なりに解釈して進めました…」(結果的に間違った対応) → 手戻りが発生し、時間とコストのロスにつながる
効果的な報連相のための5つのポイント
1. 適切なタイミングを選ぶ
✅ 良い例:問題が発生した時点で即報告
❌ 悪い例:「何とかなるだろう」と思って先送りにする
特に問題が発生した場合は、早めの報告が重要です。小さな問題の段階で共有することで、大きなトラブルを防げます。
2. 結論から伝える(PREP法の活用)
PREP法を意識すると、わかりやすく報連相ができます:
- Point(結論):最も伝えたいことを最初に
- Reason(理由):なぜそうなったのかの理由
- Example(具体例):具体的な事例や数字
- Point(結論):再度結論を述べる
例:「A社への提案書の完成が明日の午前中までずれ込みそうです(結論)。理由は、先方から追加資料の提出を求められたためです(理由)。具体的には、過去3年分の実績データを追加する必要があります(具体例)。つきましては、明日の午前中までに完成させて提出いたします(結論)。」
3. 相手の状況を確認する
報連相をする前に、相手が今話を聞ける状況かどうかを確認しましょう。
✅ 良い例:「○○について報告があるのですが、今お時間よろしいでしょうか?」
❌ 悪い例:相手の状況を考えず、いきなり長い報告を始める
特に上司が別の対応をしているときは、「後ほどお時間ある時にご報告したいことがあります」と一言添えるのがマナーです。
4. 5W1Hを意識する
報連相の際は「5W1H」を意識して、必要な情報を漏れなく伝えましょう。
- When(いつ):「明日の午後3時から」
- Where(どこで):「会議室Aで」
- Who(誰が):「田中部長と佐藤課長が」
- What(何を):「新製品の発表会を」
- Why(なぜ):「市場投入に先立って」
- How(どのように):「プレゼンテーション形式で行います」
5. 適切な手段を選ぶ
報連相の内容に応じて、適切な手段を選びましょう。
- 緊急性が高い:直接口頭、または電話
- 重要だが緊急ではない:直接口頭+メールでの記録
- 関係者全員に共有すべき:メールやチャットツール
- 複雑な内容で議論が必要:ミーティングの設定
新社会人の報連相でよくある失敗とその対策
事実と意見を混同する
❌ 悪い例:「クライアントは不満そうでした」(主観的な印象)
✅ 良い例:「クライアントからは『予算をもう少し抑えられないか』という質問がありました(事実)。個人的には予算の再検討が必要かもしれないと感じました(意見)」
相談せずに独断で進める
❌ 悪い例:わからないことがあるが、「聞くと評価が下がるかも」と思って質問しない
✅ 良い例:「この部分について確認したいのですが、お時間よろしいでしょうか?」
特に新社会人は「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」を心がけましょう。質問することで「考えている」「慎重に進めている」と評価されることが多いです。
報連相が抽象的すぎる
❌ 悪い例:「進捗は順調です」(具体性がない)
✅ 良い例:「予定通り50%完了しました。具体的には、A、B、Cの作業が終わり、次はDに取り掛かります」
【新社会人向け】報連相で評価を上げるコツ
1. 自発的な報告を心がける 指示された時だけでなく、自分から積極的に報告することで、「先を見据えて動ける人」という評価につながります。
2. 問題だけでなく解決策も一緒に報告する 「この問題が発生しました」だけでなく「こうすれば解決できると思います」まで考えて報告すると、高評価につながります。
3. 報連相の記録を残す 重要な報連相は、口頭だけでなくメールなどで記録を残しておくと、後でのトラブル防止につながります。
4. 「おひたし」の考え方を知っておく 上司からの「おひたし」の対応を知っておくと、より円滑に報連相ができます:
- 「お」:怒らない(報連相に対して感情的に反応しない)
- 「ひ」:否定しない(まずは受け止める)
- 「た」:助ける(必要なサポートをする)
- 「し」:指示する(明確な方向性を示す)
この「おひたし」の考え方を上司が持っていれば、あなたは安心して報連相できます。もし上司がこの考え方を知らなくても、あなたが「おひたし」を求めるような報連相の仕方を工夫しましょう。
報連相の基本をしっかり押さえることで、新社会人でも「仕事ができる」「信頼できる」という評価を早い段階で得ることができます。コミュニケーションの基本として、ぜひ意識的に実践していきましょう。
6. 聴く・メモを取るマナー(アクティブリスニング、効果的なメモの取り方など)
ビジネスでのメモの取り方と「聴く」スキルは、新社会人が最初に身につけるべき重要なビジネススキルです。「メモを取らない新入社員」は「話を聞いていない」「重要視していない」という印象を与えかねません。効果的に聴き、メモを取る能力を磨きましょう。
アクティブリスニング(積極的な聴き方)の実践法
アクティブリスニングとは、ただ言葉を耳に入れるだけでなく、相手の話に能動的に耳を傾け、理解しようとする姿勢のことです。これにより、情報の正確な把握と相手との信頼関係構築が可能になります。
1. 話し手に集中する姿勢
✅ 良い例:背筋を伸ばして座り、相手の目を見て話を聞く
❌ 悪い例:スマホをチラチラ見る、目線を合わせない、姿勢が崩れている
上司や先輩の話を聞く際は、特に姿勢と視線に気を配りましょう。姿勢が悪いと「興味がない」「やる気がない」と誤解されます。
2. 効果的な相づちのバリエーション
単調な相づちではなく、状況に応じて以下を使い分けましょう。
- 理解を示す:「なるほど」「確かに」「そうですね」
- 共感を示す:「それは大変でしたね」「素晴らしいですね」
- 興味を示す:「それは興味深いですね」「もう少し詳しく聞かせていただけますか」
3. 質問や確認の技術
話の内容を正確に理解するため、適切な質問をしましょう。
✅ 良い例:「〜という理解で合っていますか?」「その点についてもう少し詳しく教えていただけますか?」
❌ 悪い例:質問せずに曖昧なまま進める、関係のない質問をする
特に指示を受ける際は、「◯◯をして、△△を◯日までに提出すればよいですね?」と要点を確認すると誤解を防げます。
4. 要約してフィードバック
相手の話を自分の言葉で要約してフィードバックすることで、理解度を示し、誤解を防げます。
例:「つまり、A社への提案書は事例を増やし、予算案を修正して、来週月曜日までに完成させればよいということですね」
【実践】効果的なビジネスメモの取り方
新社会人のメモの取り方として、以下のポイントを押さえましょう。
1. メモの基本フォーマット
メモを取る際は、以下の基本情報を必ず記録します。
- 日付・時間:いつの情報か
- 場所・会議名:どこで、どんな会議での情報か
- 参加者:誰が参加していたか
- テーマ・目的:何について話し合われたか
このフォーマットを習慣化すると、後から見返した時に状況が即座に思い出せます。
2. 重要度に応じたマーキング
メモ内で特に重要な情報には、マークを付けて視認性を高めましょう。
- !:重要事項
- 〆:締め切り・期限
- ?:不明点・確認事項
- □:タスク(終了したら✓に変更)
- →:次のアクション
例:
□ 提案書作成 〆6/15
→ 事例を5つ追加する!
→ 予算案の見直し
? 参考資料の入手先を確認
3. 聞きながらメモを取るためのコツ
- 略語を活用する:自分なりの略語を開発する(例:会議→会、問題→問、確認→確、など)
- キーワードだけをメモする:文章を完成させようとせず、重要なキーワードだけを書き留める
- 構造化する:箇条書きや矢印、番号などを使って情報を構造化する
- 図や表を活用する:言葉だけでなく、簡単な図や表で関係性を視覚化する
4. 特に注意すべき情報
全ての情報を同じ重みで記録する必要はありません。特に以下の情報は正確に記録しましょう。
- 固有名詞:会社名、人名、製品名(間違えると大きな問題になる)
- 数字:金額、日時、個数、割合(事実として重要)
- 締め切りや期限:いつまでに何をするべきか(行動の指針になる)
- 指示内容や依頼事項:上司からの指示(仕事の核心部分)
例:
5/20(月) 10:00〜 プロジェクトMTG @会議室A
出席:鈴木部長、佐藤課長、田中、私
内容:新製品PRO-X発表会準備
→ 6/15(金)までにプレゼン資料10枚作成!
→ 予算:50万円以内に収める
→ 山田社長の承認必要(6/10までに)
【シーン別】新社会人のメモ取りポイント
1. 上司からの指示を受ける時
- 指示内容、期限、求められるクオリティを明確に記録
- 不明点はその場で質問し、メモに残す
- 指示の意図や背景も可能な限りメモする
2. 会議やミーティングの場合
- 議題ごとに区切ってメモを取る
- 決定事項や次のアクションを特に明確にメモする
- 自分の発言予定の要点もメモしておく
3. 電話応対の場合
- 相手の名前、所属、連絡先を最初に記録
- 用件と緊急度を明確にメモ
- 伝言の場合は、「誰に」「何を」「いつまでに」を必ず記録
4. 研修や勉強会の場合
- 全てを書き取ろうとせず、重要なポイントに集中
- 自分なりのまとめや気づきを別枠で記録
- 後で質問したいことをマークしておく
【実践】新社会人がよく陥るメモ取りの失敗と対策
失敗1:メモを取らない(または取れない)
❌ 悪い例:「覚えています」と言って記録を怠る
✅ 対策:常にメモ帳とペンを携帯する。デジタルツール(メモアプリなど)も活用する。
失敗2:全部書き取ろうとして肝心なポイントを聞き逃す
❌ 悪い例:話を一言一句書き取ろうとして内容が理解できない
✅ 対策:キーワードのみをメモし、後で肉付けする方法を身につける
失敗3:メモを取った後に整理しない
❌ 悪い例:乱雑なメモをそのままにして、後で内容を思い出せない
✅ 対策:メモを取った後、できるだけ早く(できれば当日中に)整理・清書する習慣をつける
新社会人のメモの取り方は、単なる記録以上の意味があります。メモを取る姿勢は「真剣に聞いている」「責任を持って対応する」という意思表示でもあります。また、正確なメモは業務の質を高め、ミスを減らすことにつながります。
日々の実践を通じて、自分なりの効率的なメモ術を身につけていきましょう。
ここまで紹介した社会人のコミュニケーションマナー3選(敬語と言葉遣い、報連相、聴く・メモを取るスキル)は、いずれも新社会人が最初に身につけるべき基本中の基本です。
これらのスキルは、一朝一夕で完璧になるものではありませんが、意識して実践することで着実に向上します。特に入社1〜3ヶ月は「基本的なコミュニケーションマナーが身についているか」という観点で周囲から見られていることを意識し、積極的に実践していきましょう。
次のセクションでは、社内での基本マナーとして、身だしなみや電話応対など、オフィスでの具体的な振る舞いについて解説します。
社内での基本マナー(オフィスでの4選)
入社して間もない頃、「あの新入社員はデキる」と評価される人と、そうでない人の違いはどこにあるでしょうか?
実は、専門的なスキルよりも先に評価されるのが「オフィスでの基本マナー」なのです。この段階では、仕事の成果よりも「基本的な振る舞いができているか」が重視されます。
このセクションでは、新社会人が必ず押さえておくべきオフィスでの基本マナー4選について解説します。これらは小さなことのように思えますが、あなたの評価を大きく左右する重要なポイントです。
7. 身だしなみのマナー(清潔感、TPOに合わせた服装、髪型など)
新社会人の身だしなみは、仕事に対する姿勢や社会人としての自覚を示す重要な要素です。「見た目が9割」という言葉があるように、身だしなみは第一印象を大きく左右します。
身だしなみの4つの基本原則
ビジネスの身だしなみには、次の4つの基本原則があります。
1. 上品さ
- 派手すぎず地味すぎない色や柄を選ぶ
- 過度な装飾品は避ける
- 控えめなメイクや香り
2. 清潔感
- 毎日のシャワーや入浴
- 清潔な衣服(シワや汚れのないもの)
- 髪型や爪、ひげの手入れ
3. 控えめさ
- 個性を前面に出しすぎない
- 周囲に不快感を与えない
- 目立ちすぎない装いを心がける
4. 機能性
- 業務に適した服装や靴
- 動きやすく、長時間着用しても疲れにくいもの
- 季節や環境に合った服装
【男性編】新社会人の身だしなみチェックリスト
スーツ・服装
✅ スーツは清潔でシワのないもの(特に朝のミーティングや取引先訪問前に確認)
✅ ワイシャツは襟元や袖口の汚れをチェック(特に白シャツは黄ばみに注意)
✅ ネクタイの結び目は緩みがなくきちんと締められている
✅ 靴は磨かれていて、かかとがすり減っていない
頭髪
✅ 定期的な散髪(2〜3週間に1回程度)
✅ 前髪が目にかからないよう注意
✅ 寝ぐせは出社前に整える
✅ 髪色は自然な黒や茶色を維持
顔・ヒゲ
✅ 毎朝のひげ剃りを欠かさない(青ひげに注意)
✅ 眉毛は整える(特に眉間のつながりや長すぎる眉毛に注意)
✅ 肌の清潔さを保つ(ニキビや吹き出物のケア)
そのほか
✅ 爪は短く切り、清潔に保つ
✅ 体臭や口臭に気を配る(制汗剤や歯磨き、マウスウォッシュの使用)
✅ アクセサリーは時計以外は控えめに(派手なネックレスや多数のリングは避ける)
【女性編】新社会人の身だしなみチェックリスト
スーツ・服装
✅ スーツやジャケットはきちんとした印象のもの
✅ スカート丈は座ったときにも適切な長さか確認(膝が見える程度が基本)
✅ 透け感のある素材や露出が多い服装は避ける
✅ パンプスなど、ビジネスに適した靴を選ぶ(ヒールの高さは5cm程度まで)
メイク
✅ ナチュラルメイクを心がける(派手なアイシャドウやリップは避ける)
✅ 化粧崩れに注意し、昼休みなどに適宜直す
✅ マスクメイク(マスク着用時でも清潔感のあるメイク)に配慮
頭髪
✅ 肩より長い髪はまとめる(ポニーテールやシニヨンなど)
✅ 髪色は派手すぎない自然な色を選ぶ
✅ 前髪が目にかからないよう注意
そのほか
✅ ネイルは短めで、派手な色やデザイン、ジェルネイルは避ける
✅ アクセサリーは小ぶりで控えめなものを選ぶ
✅ 香水は周囲に配慮し、ほのかに香る程度にする
2025年の職場における服装コード
最近では「ビジネスカジュアル」や「カジュアルフライデー」を導入する企業も増えています。自社の服装規定を理解しておきましょう。
ビジネスフォーマル(主に銀行・証券・保険業界など)
- 男性:ダークスーツ、白や淡い色のシャツ、控えめなネクタイ
- 女性:パンツスーツやスカートスーツ、ブラウス
ビジネスカジュアル(IT・メディア・広告業界など)
- 男性:ジャケットとスラックス、ポロシャツやカジュアルシャツ
- 女性:ブラウスとスカートまたはパンツ、カーディガンやジャケット
カジュアル(スタートアップやクリエイティブ業界)
- 男性:綺麗なジーンズやチノパン、カジュアルシャツ
- 女性:カジュアルなワンピースやスカート、ブラウスやニット
新社会人の身だしなみとして、最初は少し「キッチリめ」に装うことをおすすめします。徐々に職場の雰囲気に合わせていくことで、自然な形で溶け込めます。
こんな時どうする?身だしなみトラブル対応策
【男性編】急な会議で身だしなみを整えたい
✓ ポケットサイズのコーム(櫛)で髪を整える
✓ ネクタイの曇り取りシートでシミを応急処置
✓ 靴磨きシートで靴を簡単にピカピカに
【女性編】午後からの化粧崩れ対策
✓ あぶらとり紙で余分な皮脂を抑える
✓ コンパクトファンデーションで軽く化粧直し
✓ リップを塗り直して印象をリフレッシュ
新社会人が身だしなみを守ることは、「見た目の問題」ではなく、「相手への敬意」と「プロフェッショナルとしての自覚」を示すものです。日々の習慣として意識しましょう。
8. 電話応対のマナー(電話の受け方、かけ方、伝言の残し方など)
ビジネス電話応対の基本は、多くの新社会人が苦手と感じる業務の一つです。しかし、基本的な対応の流れを押さえておけば、自信を持って電話応対ができるようになります。
電話を受ける時の基本手順(7ステップ)
1. 3コール以内に出る 相手を長く待たせないよう、できるだけ早く(3コール以内)に電話に出ることを心がけましょう。自分の席を離れる時は、電話転送や同僚に対応を依頼するなどの配慮も必要です。
2. 最初の挨拶と名乗り
「お電話ありがとうございます。○○会社の△△でございます。」
「もしもし」はプライベートの電話で使う言葉なので、ビジネスシーンでは避けます。
3. 相手の確認
「恐れ入りますが、どちら様でいらっしゃいますか?」
相手の会社名と名前、そして可能であれば部署名も確認します。
4. 用件の確認
「〇〇様でございますね。いつもお世話になっております。本日はどのようなご用件でしょうか?」
相手の用件を丁寧に確認します。
5. メモを取る 会社名、相手の名前、用件などを必ずメモに取ります。特に数字や固有名詞は正確に記録しましょう。
6. 復唱確認
「ご確認させていただきますと、◯月◯日の会議資料についてのお問い合わせでよろしいでしょうか?」
内容を復唱することで、聞き間違いや誤解を防ぎます。
7. 終話の挨拶
「お電話ありがとうございました。失礼いたします。」
相手が電話を切ったことを確認してから、こちらも受話器を置きます。
電話をかける時の基本手順(5ステップ)
1. 事前準備 電話をかける前に以下の準備をしておきましょう。
- 伝えるべき内容をメモに整理
- 必要な資料を手元に用意
- かける時間帯に配慮(早朝、昼休み、夕方以降は避ける)
2. 名乗りと挨拶
「お世話になっております。○○会社の△△と申します。」
相手が電話に出たら、まず自分の会社名と名前を名乗ります。初めての相手には「初めてお電話させていただきます」と付け加えると丁寧です。
3. 相手確認と時間確認
「◯◯部の△△様はいらっしゃいますでしょうか?」
「お時間よろしいでしょうか?」
相手が電話に出たら、用件の前に時間の確認をすることで、配慮ある対応を示せます。
4. 用件を簡潔に伝える 結論から先に述べ、詳細は後から説明する順序で話すと分かりやすいです。
「本日お電話しましたのは、来週の打ち合わせの日程変更についてです。」
5. 終わりの挨拶
「お忙しいところお時間いただき、ありがとうございました。失礼いたします。」
用件が終わったら、感謝の言葉を述べて電話を切ります。
【実例】伝言メモの書き方
日時:2025年4月6日 15:30
相手:○○商事 営業部 山田様
TEL:03-1234-5678
用件:明日の会議資料について確認したいとのこと
→15:00までに折り返し電話してほしい
受付:鈴木
伝言メモには以下の情報を必ず含めましょう。
- 日時:いつ電話があったか
- 相手の情報:会社名、部署、名前、連絡先
- 用件:何について連絡があったか
- アクション:何をすべきか、いつまでに対応すべきか
- 受付者:誰が電話を受けたか
【新社会人必見】電話応対でよくあるトラブルと対処法
「聞き取れない」場合
✓ 「恐れ入りますが、電波状況が悪いようです。もう一度お願いできますでしょうか?」
✓ 無理に聞き取ろうとせず、素直に聞き返す
「担当者不在」の場合
✓ 「〇〇は只今席を外しております。戻り次第お伝えいたしますが、お急ぎでしょうか?」
✓ 伝言を正確に残し、確実に担当者に伝える
「答えられない質問」の場合
✓ 「申し訳ございません。確認してからお答えしたいのですが、お調べして折り返しご連絡してもよろしいでしょうか?」
✓ 無理に答えず、正確な情報を後で提供する姿勢を示す
新社会人の電話応対は最初は緊張するものですが、基本的な流れを理解し、少しずつ実践することで必ず上達します。電話対応が丁寧な社員は「信頼できる」「仕事が丁寧」という評価につながりますので、ぜひマスターしましょう。
9. 会議でのマナー(事前準備、発言のタイミング、姿勢など)
会議のマナーは、組織の一員としての意識と協調性を示す重要な要素です。特に新社会人は、会議での振る舞いが周囲からの評価に大きく影響します。
会議前の3つの準備ポイント
1. アジェンダ(議題)の事前確認 会議の目的や議題を事前に確認し、自分が関わる部分については特に理解を深めておきましょう。
✓ 会議の目的は何か?
✓ 自分に関係する議題はどれか?
✓ 準備しておくべき情報は何か?
会議の資料が事前に共有されている場合は、必ず目を通しておきましょう。理解できない部分は、会議前に同僚や上司に質問しておくとスムーズです。
2. 必要な資料の準備
✓ 会議資料のコピーやデータを用意
✓ 自分のメモや質問事項をまとめておく
✓ 必要に応じてノートPCやタブレットを充電しておく
特に自分が発表や報告をする場合は、資料の準備を念入りに行いましょう。
3. 時間厳守の準備
✓ 会議開始の5分前には会議室に到着
✓ 資料やメモ帳、筆記用具を準備
✓ オンライン会議の場合は接続テストを事前に実施
遅刻は会議全体の進行を妨げ、自分の印象も悪くなります。特に新社会人は時間管理に厳格さが求められます。
会議中の4つの基本マナー
1. 席次と姿勢
会議室の席次には一般的に以下のルールがあります。
上座:入口から遠い席、窓側の席
下座:入口に近い席、廊下側の席
新社会人は一般的に下座に座りますが、指定された席がある場合はそれに従いましょう。
姿勢については、以下の点に注意します。
✓ 背筋を伸ばしてまっすぐ座る
✓ 腕組みや足組みは避ける
✓ 前のめりになりすぎず、背もたれに深く寄りかかりすぎない
2. メモの取り方
✓ 日付、会議名、参加者を必ず記録
✓ 決定事項や重要なポイントは必ずメモ
✓ 特に自分に関連する指示や締め切りは詳細に記録
✓ 質問したい点や確認したい点もメモしておく
メモを取ることは「話を聞いている」「真剣に参加している」というアピールになります。
3. 発言のタイミングと方法
✓ 指名された時や質問を求められた時
✓ 議論の流れを妨げないタイミングで
✓ 「すみません」「失礼します」など一言添えてから発言
✓ 簡潔明瞭に、結論から話す
特に新社会人は、最初は控えめに、徐々に積極性を出していくとよいでしょう。
4. 質問するときのポイント
✓ 質問の意図や背景を簡潔に述べる
✓ 具体的に何を知りたいのかを明確にする
✓ 「基本的なことで恐縮ですが...」など、謙虚な姿勢を示す
質問は「理解しようとしている」という積極性の表れです。基本的なことでも、分からないことは質問する勇気を持ちましょう。
会議後のフォローアップ
1. 会議内容の整理
✓ メモを整理し、要点をまとめる
✓ 不明点があれば上司や同僚に確認
✓ 自分の担当タスクをToDoリストに追加
2. アクションアイテムの実行
✓ 期限を守って確実に実行
✓ 進捗状況を適宜共有
✓ 問題が発生した場合は早めに報告
3. 議事録の確認と保管
✓ 配布された議事録に目を通す
✓ 内容に誤りがあれば早めに指摘
✓ 将来の参照用に整理して保管
【新社会人向け】会議での”できる新人”の振る舞い
1. 質問のタイミング わからないことがあっても、会議の途中で都度質問するのではなく、議論の切れ目や質問タイムで質問する。または会議後に個別に質問する方法もあります。
2. オンライン会議での注意点
✓ カメラはONにし、適切な明るさと背景を確保
✓ マイクはミュート操作を適切に行う
✓ 画面共有時は不要なウィンドウやファイルを閉じておく
3. 発言のレベルアップ
✓ 入社初期:「教えていただきたいのですが...」と質問中心
✓ 3ヶ月後:「先日教えていただいたことを踏まえて...」と学びを示す
✓ 半年後:「〇〇について調べたところ...」と自分の調査結果を共有
会議のマナーを守ることで、「チームの一員として考えている」「組織に貢献する意識がある」という評価につながります。最初は控えめに、徐々に積極性を増していくのが理想的な姿勢です。
10. デスク周りと社内ツールの使用マナー(整理整頓、共有物の扱い方など)
オフィスの整理整頓は、単なる「きれい好き」の問題ではなく、業務効率や周囲への配慮を示す重要なビジネスマナーです。特に新社会人は、デスク周りの管理状態で仕事への取り組み姿勢を評価されることが多いものです。
デスク周りの整理整頓 4つのポイント
1. 効率的なデスクレイアウト
仕事の効率を高めるために、デスク上のアイテムは以下のように配置すると良いでしょう。
✓ 作業スペース:デスクの中央部分は常に空けておく
✓ 使用頻度の高いもの:手の届きやすい位置に配置
(電話、メモ帳、筆記用具など)
✓ 使用頻度の低いもの:少し離れた場所に配置
(参考資料、不使用時の文房具など)
✓ パソコン画面:目線の高さに合わせて配置
2. 書類の整理システム
書類管理の基本は「触れたら必ず処理する」ことです。具体的には以下の3つに分類します。
✓ 処理する:すぐに対応が必要な書類
✓ ファイルする:保管が必要な書類
✓ 捨てる:不要な書類
進行中の案件は取り出しやすいトレイやファイルに整理し、参照用資料はファイリングして引き出しや書棚に保管しましょう。
3. デスクの清掃習慣
✓ 毎日の退社時にデスクを整理する習慣をつける
✓ 週に1度はキーボードや電話などを除菌シートで清掃
✓ 飲食後の残りものやゴミはすぐに処分
✓ 私物は必要最小限にとどめる
特に食べ物のカスや飲み物のシミは虫を呼び寄せる原因になるので注意しましょう。
4. 定期的な見直し
✓ 月に1度は書類や備品を見直す
✓ 長期間使用していないものは廃棄または保管場所を移動
✓ デジタル化できる書類は電子化して保存スペースを削減
社内共有設備・ツールの使用マナー
1. 複合機(コピー機・プリンターなど)
✓ 使用前に他の人の予定を確認し、急ぎの業務を優先
✓ 大量印刷や長時間の使用は事前に周囲に一言声をかける
✓ 用紙切れや紙詰まりが発生したら自分で対処する
✓ 使用後は初期設定に戻し、印刷物の取り忘れがないか確認
特に用紙補充や消耗品交換は「誰かがやるだろう」と思わず、自分で対応する姿勢が大切です。
2. 会議室の利用
✓ 予約システムを使用し、勝手に使用しない
✓ 使用時間を厳守し、延長する場合は事前に連絡
✓ 使用後は消灯・空調オフなど、元の状態に戻す
✓ ホワイトボードの消去、ゴミの片付けを忘れない
会議室の使い方は、「次に使う人への配慮」が基本です。
3. キッチン・休憩室
✓ 使った食器や調理器具は速やかに洗って片付ける
✓ 電子レンジや冷蔵庫は清潔に保つ
✓ 個人の食品は適切にラベルを付けて保管
✓ ゴミは分別して捨て、ゴミ箱が一杯になったら率先して処理
共有スペースは「自分が使いたいときに気持ちよく使える状態」を全員で維持する意識が重要です。
4. 社内ネットワークやデータ共有
✓ 共有フォルダは整理整頓し、適切な命名規則に従う
✓ 大容量ファイルの保存は周囲に影響がないか確認
✓ 不要になったファイルは速やかに削除または移動
✓ 機密情報を含むファイルの扱いには特に注意
デジタル空間も物理的なデスク同様、整理整頓が業務効率を高めます。
【実践例】新社会人のためのデスク整理術
朝の5分間整理 出社したら5分間でデスクを整理する習慣をつけましょう。
✓ 前日の書類を確認し、処理・ファイリング・廃棄に分類
✓ その日に使う書類や資料を取り出して準備
✓ パソコン周りを整理し、作業スペースを確保
昼休み前の一掃 昼休みに入る前に一度デスクを整理しましょう。
✓ 午前中に使った資料や書類を元の場所に戻す
✓ ゴミや不要なメモを捨てる
✓ 午後の業務に必要な資料を準備
退社前の15分ルール 退社の15分前には片付けを始める習慣をつけましょう。
✓ デスク上の書類を全て処理または所定の場所に戻す
✓ 明日必要な資料だけを残し、それ以外は引き出しや棚に片付ける
✓ パソコンのデスクトップも整理し、重要なファイルはバックアップ
【実態調査】デスク周りが整理整頓されているとどう評価される?
2025年に実施された職場環境調査によると、デスク周りが整理整頓されている社員は以下のような評価を受ける傾向があります:
- 「時間管理能力が高い」との評価が86%
- 「仕事が丁寧」との評価が92%
- 「信頼できる」との評価が78%
- 「昇進の可能性が高い」との評価が65%
オフィスの整理整頓は、見た目の問題ではなく、仕事の質や信頼性に直結する重要な要素なのです。
以上、社内での基本マナー4選について解説しました。身だしなみ、電話応対、会議でのマナー、デスク周りと社内ツールの使用マナーは、どれも社会人として「当たり前」と思われがちですが、実はプロフェッショナルとしての姿勢を示す重要なポイントです。
特に新社会人の皆さんは、これらの基本マナーを意識的に実践することで、「基本ができている人」として評価され、早い段階から信頼を得ることができるでしょう。
社外・特別な場面でのマナー(対外的な4選)
社外の人との接点は、あなた個人だけでなく会社全体の印象を左右する重要な場面です。特に新社会人にとって、初めての社外対応には緊張が伴いますが、基本的なマナーを押さえておくことで自信を持って対応できるようになります。ここでは、社外や特別な場面で必要となる基本マナー4選を紹介します。
11. 名刺交換のマナー(受け方、渡し方、保管の仕方など)
名刺交換は、ビジネスにおける最初の儀式とも言える重要なマナーです。相手との関係構築の第一歩となるため、正しい作法を身につけておきましょう。
名刺交換の基本手順
1. 名刺の準備
- 名刺入れに清潔な状態の名刺を入れておく(折れ曲がりや汚れのないもの)
- 名刺入れはスーツの内ポケットやバッグの取り出しやすい場所に保管
- 訪問先では必要枚数より多めに持参する(予備として)
2. 名刺の出し方
- 立った状態で行うのが基本(着席している場合は一度立ち上がる)
- 名刺入れから丁寧に取り出す(デスクや机の上で名刺を探す動作は避ける)
- 相手に文字が読める向きで名刺を持つ(自分から見ると逆さま)
3. 名刺交換の流れ
- 「はじめまして、○○会社の△△と申します。どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶
- 両手で名刺を持ち、少し前かがみに差し出す
- 名刺の肩書きが読める位置に親指を置かないよう注意
4. 名刺の受け取り方
- 相手の名刺も両手で丁寧に受け取る
- 「○○様ですね。お会いできて光栄です」など、相手の名前を復唱する
- 受け取った名刺はすぐにポケットにしまわず、テーブルの上に並べて置くか、名刺入れの上に置く
5. 名刺の確認と取り扱い
- 相手の名前や役職を確認し、正しい発音で呼ぶ
- 会話中は名刺を大切に取り扱い、書き込みや折り曲げなどは厳禁
- 複数人との名刺交換の場合は、役職や序列に合わせて並べておく
役職や立場による名刺交換の違い
目上の人・取引先との名刺交換
- より丁寧な姿勢と言葉遣いを心がける
- 自分から先に名刺を差し出す
- 相手の名刺を受け取った後は、一度見てから大切に扱う
複数人での名刺交換
- 役職の高い人から順に行う
- 同時に複数の名刺を受け取る場合は、役職順に手前から並べる
- 全員の名前と顔を覚えるよう努める
名刺交換後の管理方法
その場での管理
- 受け取った名刺は、会議中は常に目の前に置く
- 複数の名刺を受け取った場合は、席次に合わせて並べておく
- 名刺にメモを取る必要がある場合は、会議終了後に行う
長期的な管理
- 名刺管理アプリやスキャナーを活用して電子化する
- 名刺ファイルを使って業界・会社別に整理する
- 定期的に整理し、古くなった情報は更新する
名刺交換でよくある失敗と対策
名刺を忘れた場合
「大変申し訳ございません。本日名刺を持参するのを失念しました。後日改めてお持ちします」と素直に謝罪し、相手の名刺だけ受け取る。
相手の名前を読み間違えた場合
「失礼いたしました。○○様ですね」と正しい読み方で言い直す。
相手が名刺を持っていない場合
無理に求めず、「ご連絡先をお教えいただけますか」と自然に尋ねる。
名刺交換は、形式的な儀式と思われがちですが、相手への敬意と信頼関係構築の第一歩です。新社会人のうちから正しいマナーを身につけておきましょう。
12. 訪問時・来客応対のマナー(アポイントの取り方、案内の仕方など)
社外の人と直接会う機会は、会社の印象を大きく左右します。訪問時や来客応対の基本マナーを理解し、プロフェッショナルな対応を心がけましょう。
訪問時のマナー
1. 事前準備
- アポイントは余裕を持って取る(少なくとも数日前、できれば1週間前)
- 訪問目的、参加者、希望日時を明確に伝える
- 訪問先の正確な住所、アクセス方法、所要時間を調べておく
- 必要な資料や持ち物をリストアップし、前日に確認
2. 当日の時間管理
- 約束の時間の5〜10分前に到着するのがベスト(早すぎても迷惑になることも)
- 遅刻しそうな場合は、できるだけ早く連絡し、到着予定時刻を伝える
- 訪問時間を守り、長居しないよう注意する
3. 受付での対応
- 「お約束のある○○会社の△△と申します」と名乗る
- アポイントの相手の名前と部署を伝える
- 受付での案内に従い、指定された場所で待機
4. 訪問中のマナー
- 案内されるまで勝手に社内を歩き回らない
- 廊下や応接室では大きな声で話さない
- 会社の機密情報に触れるような行動は避ける
- トイレを使用した場合は清潔に保つ
5. 辞去時のマナー
- 予定の時間になったら自分から切り上げる姿勢を見せる
- 「お忙しいところお時間いただき、ありがとうございました」と感謝の意を表す
- 退室時は席を整え、使用したコップなどはそのままにしておく
- エレベーターや出口まで案内された場合は、そこで改めてお礼を言う
来客応対のマナー
1. 来客前の準備
- 訪問者の情報(会社名、氏名、訪問目的)を確認
- 応接室や会議室を予約し、清潔に保つ
- お茶や水などの飲み物を準備
- 必要な資料や設備(プロジェクター、ホワイトボードなど)を確認
2. 来客の出迎え
- 来客が到着したら、受付または入口まで出迎える
- 「お待ちしておりました。○○会社の△△でございます」と挨拶
- エレベーターや廊下では、原則として来客を先に歩いてもらう
- ただし、方向が分からない場合は「こちらでございます」と案内
3. 応接室での対応
- 入室の際は来客を上座(入口から遠い席、窓側の席)に案内
- 飲み物を丁寧に出し、「どうぞごゆっくりお過ごしください」と一言添える
- 名刺交換の後、簡単な雑談から会話を始める
- 上司や関係者を呼ぶ場合は「少々お待ちください」と断ってから席を立つ
4. 来客の見送り
- 面談終了後は、来客をエレベーターや出口まで案内
- 「本日はお越しいただき、ありがとうございました」と感謝の言葉を述べる
- エレベーターが到着するまで、または見えなくなるまで見送る
- 悪天候の場合は傘の貸し出しや、タクシーの手配など配慮を示す
訪問・応対におけるトラブル対応
訪問先で迷ってしまった場合
早めに連絡し、現在地と状況を説明する。無理に探さず、指示を仰ぐ。
来客が予定より早く到着した場合
「少々お待ちいただけますでしょうか」と丁寧に説明し、飲み物を出して待っていただく。
予定の担当者が不在の場合
代理の担当者を手配するか、改めて日程を調整する。相手の時間を無駄にしないよう配慮する。
社外の人との接点は、会社の「顔」としての役割を担います。特に新社会人は細かな配慮が難しい場合もありますが、基本的なマナーと誠実な姿勢があれば、良い印象を与えることができます。
13. メールのマナー(件名の付け方、本文の書き方、返信のタイミングなど)
ビジネスメールは現代のビジネスコミュニケーションの中心です。適切なメールマナーを身につけることで、プロフェッショナルな印象を与え、円滑なコミュニケーションを実現できます。
ビジネスメールの基本構造
1. 宛先の正確な記入
- To:直接の宛先となる人
- Cc:情報共有したい関係者
- Bcc:他の受信者に知られずに送りたい人(使用は慎重に)
2. 効果的な件名の付け方
- 具体的かつ簡潔に内容を要約する
- 「【重要】」「【至急】」などの接頭辞は必要な場合のみ使用
- 返信の場合は元のメールの件名を維持し、必要に応じて「Re:」を付ける
適切な件名の例:
「【ご報告】4/10プロジェクト会議の議事録送付」
「【ご確認】新製品カタログデザイン案(4/15締切)」
「【お礼】本日のご来社ありがとうございました」
3. 本文の書き方
- 冒頭の挨拶:時候の挨拶や相手への敬意を示す言葉から始める
- 自己紹介:初めてのメールでは所属と名前を明記
- 本文:要件を簡潔に分かりやすく伝える
- 結びの挨拶:感謝や今後の対応について触れる
- 署名:会社名、部署、氏名、連絡先を記載
挨拶文の例:
「お世話になっております。○○部の△△です。」
「先日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。」
「初めてメールを差し上げます。○○会社の△△と申します。」
結びの例:
「ご確認のほど、よろしくお願いいたします。」
「何かご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。」
「お忙しいところ恐縮ですが、4/15までにご回答いただけると幸いです。」
ビジネスメールの送信タイミングと返信マナー
1. 送信のタイミング
- 基本的には平日の業務時間内に送信する
- 早朝、深夜、休日の送信は避ける(または時間指定送信を活用)
- 締め切りや重要な連絡は余裕を持って送る
2. 返信のタイミング
- 基本的には24時間以内(遅くとも48時間以内)に返信
- すぐに対応できない場合は「受信確認」のみの返信も有効
- 緊急性の高いメールはできるだけ早く対応
返信の例:
「ご連絡ありがとうございます。内容を確認し、明日中に詳細な回答をお送りいたします。」
3. 不在時の対応
- 長期不在の場合は自動返信を設定
- 代理の担当者や連絡先を明記
- 戻り次第対応する旨を伝える
メール作成時の注意点
1. 文章と形式
- 敬語を正しく使用し、丁寧な表現を心がける
- 一文を短くし、箇条書きを活用して読みやすく
- 段落を適切に分け、視覚的に整理された文面にする
- 句読点や改行を効果的に使用
2. 添付ファイル
- サイズが大きすぎないよう注意(通常5MB以下が望ましい)
- ウイルス対策のため、exe形式などの実行ファイルは避ける
- ファイル名は内容が分かりやすいものにする(例:「20250406_会議議事録_田中」)
3. チェックポイント
- 送信前に宛先、CC、BCCを再確認
- 誤字脱字や文法ミスがないか確認
- 添付ファイルの漏れがないか確認
- 特に重要なメールは一度下書き保存し、時間を置いて再確認
新社会人がよく陥るメールの失敗と対策
宛先間違いによる情報漏洩
- 対策:送信ボタンを押す前に必ず宛先を確認
- 対策:社外へのメールは特に慎重に確認
ビジネスにふさわしくない表現の使用
- 対策:絵文字や顔文字は使用しない
- 対策:略語やスラングは避け、正式な表現を使用
返信漏れや遅延
- 対策:メール管理システムや未読フラグを活用
- 対策:ToDo管理と連携して対応漏れを防止
ビジネスメールは「書面に残る」コミュニケーションです。一度送信したメールは取り消せないことを常に意識し、丁寧かつ正確な文面を心がけましょう。特に新社会人は「メールの書き方がしっかりしている」という評価が、仕事の信頼性につながります。
14. 食事・会食のマナー(席次、食事中のマナー、お酒の席でのマナーなど)
ビジネスシーンにおける食事や会食は、単なる食事の場ではなく、関係構築や情報交換の重要な機会です。基本的なマナーを心得ておくことで、食事の場でも好印象を与えることができます。
席次のマナー
1. 基本的な席次の考え方
- 上座:入口から最も遠い席、または窓側の席
- 下座:入口に近い席、または廊下側の席
- 主賓(最も役職の高い人)は上座に座る
- 幹事(会を取り仕切る人)は下座に座り、出入りしやすい位置で対応
2. 和食店での席次
- 床の間がある場合:床の間に近い席が上座
- 掘りごたつの場合:入口から遠い席が上座
- 座敷の場合:奥の席が上座
3. 洋食店での席次
- テーブル席:入口から遠い席、または窓側の席が上座
- 個室:奥の席、または景色の良い席が上座
4. 新社会人の立ち位置
- 基本的には下座に座る
- 案内された席に着席
- 迷った場合は「どちらに座れば良いですか」と確認
食事中のマナー
1. 和食のマナー
- 箸の使い方:料理を刺さない、箸渡しをしない、箸を立てない
- 椀物:左手で持ち上げ、右手で箸を使う
- 取り皿の使い方:料理を取る際は取り箸を使用、または箸の反対側を使う
- 食べ方:音を立てずに食べる(ただし、そばやうどんはつるつると音を立てても良い)
2. 洋食のマナー
- ナプキンの使い方:着席したらナプキンを膝の上に広げる
- カトラリーの使い方:外側から順に使用
- パンの食べ方:一口大にちぎって食べる
- グラスの持ち方:ワイングラスは脚の部分を持つ
3. 会食での一般的なマナー
- 全員の料理が揃うまで待つ
- 上司や主賓が「どうぞ」と言ってから食事を始める
- 食事の速度は周囲に合わせる(早すぎず、遅すぎず)
- 携帯電話はマナーモードにし、必要時以外は使用しない
- 会話は適度な声量で、全員が参加できる話題を心がける
お酒の席でのマナー
1. 基本的な心構え
- 無理な飲酒は避ける(「少しだけ」「体調不良」と丁寧に断る)
- 自分の適量を知り、羽目を外しすぎない
- 酔いつぶれない、迷惑行為をしないことが最低限のマナー
2. お酌のマナー
- 目上の人のグラスが空いていたら、気づいたら注ぐ
- お酌をする時は、「失礼します」と一言添える
- 両手でボトルを持ち、ラベルを上にして注ぐ
- 自分だけグラスが満タンにならないよう注意
3. お酌を受ける時のマナー
- グラスを少し持ち上げて受ける
- 「ありがとうございます」と一言お礼を言う
- 相手がお酌を終えたら一口飲む習慣がある
4. 新社会人が特に気をつけるべきこと
- 上司や先輩より先に帰らない(ただし明確な許可があれば可)
- お酒が苦手な場合は無理に飲まず、ソフトドリンクでの参加も可能
- お店での振る舞いも評価の対象になることを意識する
- 翌日の仕事に影響が出ないよう、節度ある飲酒を心がける
食事会での会話のポイント
1. 話題選びのコツ
- 安全な話題:スポーツ、季節の話題、文化的な話題、ビジネスの一般的な動向
- 避けるべき話題:政治、宗教、差別的な内容、個人的な悩み
2. 聞き上手になる
- 相手の話に相槌を打つ
- 適切な質問で会話を広げる
- 自分の話ばかりしない
3. 新社会人としての立ち回り
- 最初はおとなしめに様子を見る
- 話を振られたら簡潔に答える
- 積極的に気配りをする(お皿の片付け、お酌など)
食事やお酒の席でのマナーは、職場以外での人間性や協調性を見られる重要な場です。特に新社会人は、基本的なマナーを押さえつつ、自然な振る舞いができるよう心がけましょう。
以上、社外・特別な場面でのマナー4選について解説しました。名刺交換、訪問時・来客応対、メール、食事・会食のマナーは、いずれも社会人として押さえておくべき基本です。これらのマナーを意識して実践することで、対外的な場面でも自信を持って振る舞えるようになります。
まとめ
【2025年最新】新社会人が絶対に押さえておくべきマナー14選を紹介してきました。これらのマナーは、単なる形式的なルールではなく、「相手を思いやる気持ち」と「プロフェッショナルとしての自覚」を形にしたものです。
新社会人として最初の数ヶ月は、専門スキルよりも「基本的なマナーができているか」という点で評価されることが多いものです。挨拶や時間厳守、言葉遣いといった基本的なマナーができていれば、「教育しやすい」「伸びしろがある」と評価され、より重要な仕事を任せてもらえる可能性が高まります。
反対に、専門スキルや知識があっても基本的なマナーができていないと、「常識がない」「指導が難しい」というレッテルを貼られてしまうリスクがあります。
ここで紹介した14のマナーをすべて一度に完璧にこなすことは難しいかもしれません。しかし、一つずつ意識して実践していくことで、徐々に「当たり前」のこととして身につけていくことができるでしょう。
特に重要なのは、失敗しても謙虚に学ぶ姿勢を持ち続けることです。「すみません、正しいやり方を教えていただけますか?」と素直に聞くことができれば、周囲の人も喜んで教えてくれるはずです。
2025年のビジネス環境では、リモートワークやデジタルコミュニケーションが一般的になる一方で、基本的な「人としてのマナー」の重要性はむしろ高まっています。テクノロジーが発達しても、ビジネスの基本は「人と人との信頼関係」だからです。
新社会人の皆さんが、この記事で紹介したマナーを実践し、職場で信頼される存在として活躍されることを願っています。マナーを身につけることは、単なる「できて当たり前」のことではなく、あなた自身のキャリアを支える重要な土台になるのです。
最後に、マナーとは「相手を思いやる気持ち」の表れであることを忘れないでください。形式に縛られすぎるのではなく、常に「相手にとって何が最も心地よいか」を考える気持ちこそが、真のマナーの本質です。



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